マイルド・ガールとワイルド・ボーイ
小4の時、私が男の子にからかわれて泣いてたら、必死に庇ってくれた。


小6の修学旅行では、夏葉や他の子と遅くに喋ってるの先生に見つかりそうになった。


でも留雨が私達をかくまってくれたんだ………


高校生になってもその優しさは……変わってなかった。


「返事……悪いけど、今してくれねぇ?じゃなきゃきっと諦めつかないから」


ホッペを指で掻きながら、申し訳なさそうに笑う留雨。


ああ………アナタはこんな時まで、優しく暖かい人なんだね。


けれど私が望む“優しい暖かさ”は――――……アナタのじゃなかった。
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