マイルド・ガールとワイルド・ボーイ
1週間……留雨の告白の返事を考える時間より、連右の事を考える時間の方が長かったの。


留雨は、忘れると言いながら連右の事を考えちゃう私に、気づいてたんだ…………


「ごめ…留雨……私、留雨の事は好きだけど………恋愛の“好き”では…無い……の……」


私はつっかかりながらも、きちんと返事をした。


コレが今、私が留雨にしてあげられる、唯一の事―――…


留雨は少しだけ悲しそうにしたけど、笑ってこう言ってくれた。





「オレ……紀香の事、好きになって良かった。どうか心から愛せる人と、幸せになって下さい」
< 311 / 424 >

この作品をシェア

pagetop