マイルド・ガールとワイルド・ボーイ
「――――連右………」


「の…りか………」


オレの目の前に、制服姿の紀香が嬉しそうに微笑んで――――立っていた。


いた………


や、やった……間違って無かった……


一安心して立ち上がり、紀香と向かい合う。


「分かって……くれたんだね?私が言った事」


あーーー……


紀香の笑顔こんな近くで見るの、久し振りだ………


メチャクチャ嬉しいんですけど。


「おお……何とかな」


感激で相ケ瀬の時みたいに、言葉が出ない。


「良かった…連右が来てくれて。来なかったらどうしようって思ってた」
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