マイルド・ガールとワイルド・ボーイ
「………うん」


心臓の音で連右の声が聞こえない様に、一呼吸置いてから答えた。


近いけど……///聞かなきゃいけない。


固唾を飲んで、連右の返事を待った。




「紀香」


「………ハイ」







「オレも……紀香の事が…………好きだ。誰よりも、何よりも………」







―――――確かに言われた。


夢か幻かと思っちゃう様な、最高にステキな言葉を。


「本当に………?」


信じられなくて、私もさっきの連右みたいに念を入れてしまった。


「こんなウソ、つかねぇよ…………」
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