マイルド・ガールとワイルド・ボーイ
で…も――――……


チロッと連右を見た。


連右と、離れたくないなぁ………


もっと一緒にいたい…………だけど、連右も帰らなきゃいけないよね。


私は「そうだね……帰ろ」と、一緒にいたい気持ちを押し殺して、抱きしめられた時に落っことしたカバンを拾う。


………両想いになったから、余計離れるのがツラかった。


そんな私の思いを見事に見透かした、隣の連右様。


「―――――紀香」


「え?………キャア!!」


急に連右に名前を呼ばれ、腕を引かれたと思ったら……………







「――――んっ………」
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