マイルド・ガールとワイルド・ボーイ
自由になった私は連右にパンチしようとしたが、簡単に止められる。


こ、この男はーーーー!!(怒)


「連右のバカ!」


「だってお前がアンタ言うからいけないんだぜ?」


「は!?意味分からないよ!」


「ハイハイ。分からなくていいから、帰りますよ」


連右はさっさと歩き出してしまった。


ウググ……!


コイツとずっと一緒にいた神蔵君を私、本気で尊敬するっ!!


怒りを押さえながら、連右の後を追う。


「あ……ハイ」


いきなり連右が手を差し出して来た。


「へ?」


「送ってくから……繋ご?」
< 352 / 424 >

この作品をシェア

pagetop