マイルド・ガールとワイルド・ボーイ
一同無言で、10秒程流れた時。


「…………まあ、いいんじゃない?私は別に気にしてないわよ」


「え…」


飯島の言葉に、オレは頭をあげた。


「私だって……紀香が幸せなら、気にしてないわ。幹居君の本性にはビックリしたけど」


田中がニコリと微笑み、続けた。


「でもやっぱり幹居君、芯はしっかりしてて、優しい人だよ?」


「そうだよ……紀香の事、よろしくね?幹居君っ♪」


飯島と田中は、揃ってオレと紀香の事を認めてくれた。


………やった………


「な…夏葉!琴音!ありがとぉ~~~~!!」
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