マイルド・ガールとワイルド・ボーイ
オレは………そしたら何をしてでも、2人を説得しようと結論を出した。


その必要は、ものの見事に無くなったみたいだが。


3人娘は、未だにキャーキャー騒ぎ合っている。


「ホント仲いいな……あの3人」


殆ど黒に近いけど、光のあたり具合によっては茶に見える髪の毛。


その髪をサラサラなびかせながら、相ケ瀬が呟く。


「幹居――――……オレ暫くは紀香の事、引きずると思う」


「…………」


「相ケ瀬……」


「だけど……新しい恋出来たなら………その時はまた、頑張ってみるわ」


相ケ瀬は少しだけ俯いた。
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