マイルド・ガールとワイルド・ボーイ
でもその前に…………言っておかなきゃいけない事がある。


コレは、ずっと紀香に伝えたかった事の1つ。


やっと言えるな…………


「紀香……オレお前が傍にいないと、ダメなんだよ。何も手に付かなくなる」


「連―――…」


紀香の唇に、人差し指を当てた。


「聞いて……」


オレがそう言うと、紀香は再び静かにコクンと首を縦に振った。


静寂が一瞬だけ、オレ達の周りを覆う。


その静寂を破ったのは、オレだった。








「オレには紀香が必要………だからこれからも、ずっとオレと一緒にいて下さい」
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