マイルド・ガールとワイルド・ボーイ
女の子達が大騒ぎしながら、一ヶ所を見つめ始めた。


入口に目をやる。


ああ、幹居君が来たからか……


そう言えば彼も、A組だったんだっけ。


幹居君はキラキラオーラを放ちながら、短めの黒髪の男の子と一緒に席順表を見てる。


あの男の子と、仲いいんだ………


クラスの女の子のキャーキャーラブコールに、男子は引き気味だ。


「神蔵……幹居……ウッワ離れてんなぁ席」


「そりゃあ五十音順で『か』と『み』じゃな……」


2人が話しているのが聞こえた。


もう1人の男の子は、神蔵君というみたい。
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