マイルド・ガールとワイルド・ボーイ
「Fight♪連右♪」


やけにニタニタ嬉しそうな勇―――……


やっぱり後で覚えとけよ!!


女子の歓声……つか悲鳴?を浴びつつ、席順表を見る。


「神蔵……幹居……ウッワ離れてんなぁ席」


勇が言った。


「そりゃあ五十音順で『か』と『み』じゃな……」


席は右の廊下側からあいうえおで並んでるので、名字が“神蔵”の勇と“幹居”のオレじゃ、距離がある。


「まあ、どうせすぐ席替えするよなーーーじゃあ連右、オレ席ここだから。後でな!!」


勇が自分の机の方に、歩いて行った。


両隣、女だな……
< 68 / 424 >

この作品をシェア

pagetop