マイルド・ガールとワイルド・ボーイ
母親らしき人が、福田の名前を呼んでいる。


「お母さん、ちょっと待ってて!」


あ、やっぱり母親か、似てんなぁ。


「幹居君、ありがとう!!」


………//////


オレはハンカチを受け取った福田の笑顔に、またしてもドキドキしてしまった。


他の女とは違う、純粋な“計算”も“偽り”も無い笑顔に………


福田は母親と楽しそうに帰ってゆく。


アイツは、今までのどうしようも無い女共とは、全然違う。



「――――気に入った。あの女…………」


“絶対手に入れてやる”


決心したオレは、ニヤリ…と笑った。
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