マイルド・ガールとワイルド・ボーイ
「…………はっ……?今なんと……?」


「ああ?聞いてなかったのかよ」


「え、イヤ、聞いてたけど……もう1回頼むわ」


あの入学式から数日が過ぎ、今日は日曜。


勇がオレの家に来てマンガを読みながら、会話している最中。


「だーかーら……オレ福田紀香の事、気に入ったの」


「―――ハァ!?ちょっと待て連右!お前マジメに言ってんの!?」


読んでたマンガ本も放り投げ、猛烈な勢いで勇が迫って来た。


「なぁ、福田紀香ってうちのクラスの福田!?あの天然ちゃんっ」


福田は天然ちゃんで、2日位でクラスの名物(?)に。
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