マイルド・ガールとワイルド・ボーイ
どうしてだか、幹居君に私のケガがバレていた。


「だけど幹居君バスケは?」


「休憩中だし、オレのチームまだ試合無いから大丈夫」


ニコリと笑う幹居君。


右手はズキズキと痛いし、夏葉達にも言いにくい。


バレない様に行ったら、女の子に睨まれる事も……無い。


ここは素直に甘えとこう。


「じゃあ………お願いします」


ペコリと頭を下げ、幹居君と保健室に行った。


「先生いないみたいだね。福田さん、オレ手当するよ。座って」


「え!?そんな!」


付き添ってくれた上に手当までなんて、図々しいよ私!
< 96 / 424 >

この作品をシェア

pagetop