マイルド・ガールとワイルド・ボーイ
「ね、幹居君……新入生代表の時、どうしたの?」


「?何が?」


「イヤ……なんか入学式なのに悲しそうに見えたから………」


そこまで言うと、幹居君の動きが止まった。


ヒィ~~~!!私ったら何首突っ込んでるの!!


人には言えない事情があったのかもしれないのに……私の大バカァッ!!


「ご、ごめんなさい!!私ったら偉そうに――――……本当ごめん!」


冷や汗を流しながら謝るけど、幹居君は無言で動かないまま。


キャーーー!!怒らせた!?


「あの幹居君……「――――スゲェな、お前」」


時が止まった。
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