Platinum Kingdom【完全完結】
「…っ、じゃあ今度は私に払わせて!」
「は?」
払わないのは嫌だから。
だから、
「丁度4時だし、休憩がてらにお茶にしませんか?」
私はそう持ちかけた。
…男の人は、女の子に払わせたくない、と言うのはわかる。
だけど、
「2000円くらい、私にだってあります。
私にも払わせてもらえませんか?」
カフェくらい、私に払わせてほしかった。
…悪い気がするから、だから、せめて。
「ダメ、ですか…?」
「…」
遥翔は無表情で固まっていた。
すると、
「…じゃあ、奢ってもらおうか」
にっこりと微笑み、私の手を自然に取り、カフェに向かう。
「…!!はいっ」