Platinum Kingdom【完全完結】
私は若干ビクビクしてる。
…何を言われるのか、何をされるのか。
“怖い”ってよりも、
――――“恐怖”の方が勝るかもしれない。
「ちょっと、」
そう言って真帆さんは私の耳にコソッ、と
「明日の午後1時に、赤坂のスタバ」
『絶対に来なさいよ』と釘を刺すように言う。
…明日の、午後。
「分かりました」
「何がだよ」
遥翔がずっと私を見ていた。
…その視線にでさえも、ドキドキしてしまう私は何なのだろう。
「あ…え、と…」
「明日、ちょっとお話するのよ」
「は?」
「…」
“お話”…って何なのだろう。
―――まるでドラマみたいな展開だな。
ドラマ的展開だったら次は、
『婚約解消しろ』?
『遥翔はね、あたしのモノなの』?
絶対そうだよね。
そうしたら私はどうすればいいのだろう。