Platinum Kingdom【完全完結】
▼衝撃的な真実
私はそのまま走ってスタバに向かった。
真帆さんとの約束の時間を少しオーバーしそうになったからだ。
…私のことを心配して後を付けてくれて嬉しかった。
…―――嬉しかったけれども、
今の私にはその優しさはいらない。
…その優しさを受けてしまったら、
甘えてしまったら、私は絶対近い将来絶対に後悔してしまうと思うの。
『どうしてあの時行動を起こさなかったのだろう』って。
そんな後悔する将来を見たくはないから。
…楽しくて、温かい未来を見たいから。
遥翔の優しさを仇で返してしまったことになって本当に申し訳ない気持ちになったけれど、
…最後は納得してくれてはいないようだったけど、私のこの思いを理解してくれて本当に嬉しかった。