Platinum Kingdom【完全完結】
と言われて同棲しているんだけども。
「お祖母様との約束で、『結婚するまで指一本私に触れない』んじゃなかったっけ?相澤さん」
お祖母様との約束を、
同棲してわずか1時間で破られたという。
指一本触れないどころか、“全て”を奪われましたよ、お祖母様。
はぁ、と一つため息を吐く。
「嫌がってないくせに。
よく言うよ、フィアンセさんよぉ」
「ばっ、バカ!」
ニヤニヤしながら遥翔は私に言う。
「まぁでも」
私も、反抗できない、かな。
「いいじゃない」
だって。
「愛してるんだから!」
そう。
私たちは愛してるから。