Platinum Kingdom【完全完結】
「雛鞠、すまなかった。…長い間、待たせたな」
どれほど、このお見合いの相手が、あなただったらいいのにと。
「…っ、本当だよ…っ」
何度も何度も、幾度となく願った。
「私、一生分ぐらい待ったんだからね…っ」
…叶わないと知りながらも、馬鹿みたいに私が願ったこと。
でもそれが今日、叶おうとしてる。
あなたへの想いには敵わないけれど、止めどなく、私の瞳からは涙があふれた。
「その分、俺が一生分愛してやるから」
その分の代償だと思えと、意地悪そうに笑う。
それが何よりの幸せで。
何よりの、