Platinum Kingdom【完全完結】
「どうしようかな、どこに行こう?」
私は悩んだ挙句、
「あの公園にいこうかな」
ちょっと遠い公園を選択。
「ちょっと遠いけど、いい?暁煌」
「うー!」
暁煌も了承してくれた(であろう)ので、ちょっと距離のある道のりを歩いて行った。
普段、車での移動ばかりなので、歩くことが珍しかったのか、暁煌はずっとキョロキョロしてた。
そんな暁煌を見て、歩いて行ってよかったなと思った。
「今から行く公園はね、お兄様―――、暁煌の伯父【おじ】様とよく行った公園なの」
「あー」
「小さかった私はね、そこに行くのが唯一の楽しみでね」
あのころを思い出す。
―――お兄様と2人で抜け出して、よくあの公園に行っていたのを。