Platinum Kingdom【完全完結】
「おかーさんは?」
「マリナはね、将人くんとちょっとお出かけするって言ってたよ」
「ふぅん。ねえ、更紗ちゃん!
あず、喉が乾いちゃったー」
「じゃあ、リビングに行こうか、梓紗ちゃん」
そしてリビングに降りる階段のところで、
「…?」
人影が見えた。
どうやら、スーツを着ているよう。
「―――――です、」
どうやら、誰かと電話中のようだ。
「こちらにはお見えになっていないようですので、また後ほど電話します。
はい、いえ…相澤様の御依頼とあれば…はい、では」
あい、ざわ…?
もしかして彼は、マリナの旦那さん…?
私は恐怖でいっぱいだった。
もしかしたら、連れ戻されるかもしれない。
そう思ったら、怖かった。
何に怖いって、