Platinum Kingdom【完全完結】
つらくなる前に。
…辛いと言うよりも、何だろうか?
私は自分が情けなくなったのかな。
もう、よくわかんない。
けど。
「……ごめんなさい」
素直に謝るしかない。
私が、根本的に悪いのだから。
「…来ていただいて、申し訳ないのだけど、お兄様。
…遥翔と二人きりにしてほしいの」
「…」
「大丈夫、暁煌や奏紗のこと、ちゃんと考えてるから」
その一言で、何が言いたいのか、大方予想は付いたであろうお兄様に、私はそう言う。
いつまでも警察の中でしているわけにもいかないから、私から進んで相澤家の車に乗り込んだ。
…勿論、
「…遥翔、話があるの」
遥翔と話をするために。