Platinum Kingdom【完全完結】
「…あなたは本当に女性ですか?」
「いやぁねぇ。アタシは女だよぉ」
「…でも普通、美しい月と書いて美月、なんて説明しませんよね?」
「あは、バレちゃった?」
だって突っ込まれちゃうんだもーん。って、そう言った彼女…ならぬ、彼。
すごい、綺麗すぎて女に見える。
本気で。
女より女といっても過言ではないくらい。
「そうそう…更紗サン?
アンタ、アタシの遥翔に『浮気した』って言ったそうね?」
にこにこしていたのとは一変して、鬼の形相になった、美月さん。
「あ…の?」
「アタシの遥翔を疑おうなんざ、100年早いんじゃ!」
凄い剣幕で怒りだし、私は茫然とするしかなかった。