Platinum Kingdom【完全完結】
「遅れて申し訳ないです、仕事でちょっとトラブルがあったものですから」
遥翔が現れた。
「あら、それは大変だったわね」
「いや、ちょっとしたものでしたから、それほど手間はかかりませんでしたのでこうして早く到着することができました」
「そう」
遥翔は本当に仕事用のスーツを身に纏って来ていた。
『出来るだけ早く来て』と言っておいたからだろうというのは、聞かなくてもわかっていることで。
と、いうのも。
「本日はわたくしたち、白蕗家と長年友好関係にある鷹塔家の方がお見えになるのです。
みなさん、先代たちが築き上げてきたものを壊さないよう、くれぐれも失礼のないようにしてくださいね」
「はい」