Platinum Kingdom【完全完結】
私の名前は白蕗 更紗【しらぶき さらさ】
名門私立高校に通う、高校2年生。
白蕗家は古くから続く由緒正しき旧華族であり貴族の家で、
白蕗財閥はホテルや飲食関係、主にレストラン、スーパーやファッションブランドなど、多くの事業を展開し、およそ5千人以上の社員を抱える大財閥グループだ。
そんな家に生を受けて、自由に生きれるわけがない。
学校もいつもお互いがお互いに愛想笑いを顔に作り、相手の機嫌を伺いながらの生活。
“学校”と言う名の箱庭で、生徒は“家”の名前を掲げ、将来の取引先になるかもしれない相手に媚を売る。
普通なら、有り得ないがこれが現状。
学校は私たちにとって、家のアピールをする場所なのだから。
だから良い家柄の子ばかりだ。
学年が違っても、
政治家のご子息だったりとか、
私と同じく財閥のご子息、令嬢、
皇族の方とか、旧華族の方とか。
様々な家柄の子がいる。
確かに、アピールするには最適の場所だと私も思う。