Platinum Kingdom【完全完結】
全国模試―――。
私が唯一一位を取れないもの。
勉強は嫌いじゃない。
テストは常に一番を取ってきた。
なのに。
「全国模試で一位がいつも取れなくて…。
悔しいから言わないでよ…」
私がいじけたように言うと、
「一位じゃなくていいじゃないか」
と兄様はフォローしてくれたけど。
一位とそこまで点数変わらないのに、一位を今までに取れなかった。
それがかなりショックで、今の私の勉強への活力にもなっている。
「で?今日は何の用だったんだ?」
私が本家からの呼び出しが掛かるということは滅多にない。
だから気になっていたのだろう。
「あぁ、大したことじゃないよ?ただ、お見合いが明日あるっていうだけで…」