Platinum Kingdom【完全完結】



遠慮なんていらないと思う。
私の本音だ。


愛し合っているのなら尚更。

想いを伝えなかったらきっと、一生後悔すると思う。


それに、遠慮なんていらないと思う。


どうして遠慮しなきゃいけないの?

…私もそうだけど、遠慮してばかりの人生なんて、つまらないと思う。


…せめて生涯を共にする人だけは自分で決めたいじゃない。



『…白蕗さん、あなたのその考え方、私は好きよ』

『え…?』

『…だけど』



―――きっと、雛鞠さんは“外の世界”を知っているから。

綺麗な部分も、
――――汚い部分も。


だから、そう言ったんだ。



『…甘い。
あなたはまだ、外の世界を知らなさすぎる』



それが、今の私。

未熟すぎる。


それを、雛鞠さんに突き付けられた。



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