Platinum Kingdom【完全完結】
私は未熟すぎて、
まだこの世界の右も左もわからない。
…だけど、できることならある。
それが、自分の信念を貫く。
私はそう思ってる。
『―――やっぱり、あなたは面白いわ』
『…え?』
『…私も頑張ってみたい』
先程よりも明るい雰囲気な雛鞠さん。
―――少しでも、考え方が変わったかな?
私の意見によって、雛鞠さんの考えが深まってくれたなら嬉しい。
そして私からは、
―――諦めないで。
ただ、それだけを願っている。
『じゃあ、放課後はハルちゃんと楽しんできてくださいね?』
『あ…』
『…ハルちゃんはエスコート上手だから安心してください』
そう言う問題なのかな?
『…了解です』
『では、ご機嫌よう』
私達は階段付近で別れた。
―――そしてその数時間後。
彼と再会する。