Platinum Kingdom【完全完結】
「んもう。…何か悩みがあるんだったらあたしが相談に乗るからね?」
遠慮なく言ってよ?と若干上目遣いで私に言うマリナ。
もう、マリナったら。
…本当に可愛いな。
そんなマリナの心遣いが嬉しかったし、助かった。
「ありがとう…マリナ」
「いいってことよ!
だってあたし達は親友だもん」
ニカッと歯を出して無邪気に笑う、マリナ。
―――マリナは社長令嬢って感じがしない。
それが私が受けた第一印象だった。
だからマリナが、何かの時に、
『あたし、神戸製薬の娘だから、薬品不足なら言っておきますよ』
と言っていたのがすごくビックリしたんだ。
「…うん!」
マリナの前なら素顔になれる。
マリナといると、自然と笑顔になれる。
マリナは私のことをよく理解してくれている。
だから気を遣う必要もないし、お互い居心地のいい関係を築いている。
そんな友達を持てた事、
私は本当に幸せだなと感じている。