君ニ恋シテル
二人が角を曲がり見えなくなった。


ガラッ


それと同時に厨房の扉が開く。

「藤盛さん、上がりの時間だよ。
お疲れ様」

店長…

店長の顔がなんとなくやつれて見えたのは気のせいだろうか?

疲れた笑顔をしている。


「お疲れ様でした」

私は心からその言葉を言った。

今日はごめんなさい、ありがとうございましたの気持ちを込めて。


それから私と亜紀ちゃんは、ケーキ屋を後にした。

後ろを振り向くと、Happinessの文字。
< 103 / 679 >

この作品をシェア

pagetop