君ニ恋シテル
そして、私はふと呟いた。

「Happiness…」

「え?」

「てっちゃんがね、お店の名前、いい名前だねって」

「へー、そんな話してたんだ。
Happinessだったけ、名前」

亜紀ちゃんは振り返りケーキ屋を見た。

幸せ…ケーキを食べて、てっちゃん達も幸せな気持ちになってくれたらいいな。


ケーキ屋Happiness。

幸せを呼んでくれてありがとう。

角を曲がる前に、私はもう一度振り返り、心の中でお礼を言った。
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