君ニ恋シテル
俺は逞の言葉に笑顔で頷く。

『いい子』俺も素直にそう思った。

なにかわからないけど、親近感みたいな、不思議なものを感じていた。


俺は窓の外を見つめる。

スモークガラスからうっすら見える外の景色は、ネオンで華やかに彩られていた。

夜の街の風景は、もう何度も見てきたけど、今日はいつもと違って見える。

気持ちが違うだけで、景色はこんなにも変わるんだ。



ケーキを食べ終えた俺は静かに目をつむった。

幸せな気持ちに包まれながら…。


そして…

いつの間にか深い眠りに落ちていた。
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