君ニ恋シテル
しばらく歩くと、私達は目的のファミレスにたどり着いた。
着いたとたん、
「えー!なんでこんなに混んでるのぉ!」
亜紀ちゃんが声を大にして言った。
外にまで人があふれ、席が空くのを待っている人が沢山いる。
「凄い人だね。
何分待ちなんだろう?」
呆気にとられながら私は呟く。
さっきまで堪えていた涙は、どうにか気持ちを切り替え、引っ込んでくれた。
「わかんない。
あぁー、お腹すいてるのにぃ!」
「んー…これじゃあ結構な時間待たなきゃダメかもね」