君ニ恋シテル
「私、私ね…ほんとにてっちゃんのことが好きなの」

気づいたら自然と口が動いていた。

あれ…私、なんで…何言ってるんだろう。
どうして…。

ヤバイ…何か言ってごまかさなきゃ。


「………………。」


その想いとは裏腹に、言葉がまったく出てこない。


店内の静けさが一層深みを増す。


亜紀ちゃんには、ほんとの想いを知ってほしかったから…?

気持ちを隠してる自分が苦しくなったから?

わからない…。
わからないけど、気づいたら話してた。

無意識のうちに、考えるよりも先に、言葉が出ていた。


ついに言っちゃった…。
ほんとに好きだって…。

ずっと心の中に閉まってあった想い。

絶対に言えないと思っていた想いを…。


私は恐る恐る亜紀ちゃんの反応を伺う。
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