君ニ恋シテル
「よし!じゃあ次徹平に会う時は笑顔でアピールね!優奈、今日はまったくできてなかった!」

「うぅ、笑顔でアピールなんて…難しいよぉ」

「ダーメ!」


心のわだかまりが、どんどん溶けていく。

どんどん明るくなる。


それってやっぱり…

「亜紀ちゃん、ほんとにありがとうね」

亜紀ちゃんのおかげ。


私、ずっと逃げてた。

自分の想いを話すなんて、無理だと思ってた。


「優奈…」

「亜紀ちゃん…これからもずっと親友でいてね」

心から、ありがとう。


「当たり前でしょ!」

二人で笑い合う。

この瞬間が大好きなの。
何年経っても、何十年経っても、亜紀ちゃんとずーっと仲良しでいたい。

ずーっと、親友だよ。



そして…

私達はファミレスを後にした。

不思議なファミレス。
亜紀ちゃんに想いを告白した場所。

きっと、大切な場所になる。

そんな予感がした。
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