君ニ恋シテル

ショップの前に着き、亜紀ちゃんの姿が見えた。
いたいた、今帰るところかな？

私は店内に入り、後ろ姿の亜紀ちゃんに声をかける。

｢亜紀ちゃん、お疲れ様。
一緒に帰ろう｣


すると、亜紀ちゃんは凄い勢いで振り返り私を見た。


｢優奈！！｣

｢どっ…どうしたの？｣

ビックリしたぁ…
亜紀ちゃん、どうしたんだろう。


｢ポスター見た！？｣

｢ポスター？なんの？｣

｢一階の中央入口の所に貼ってあるポスター！｣

｢中央入口？
見てないけど…｣

何の話をしてるんだろう？
さっぱり意味がわからない。


｢あー、もう！ちょっと来て｣

そう言うと亜紀ちゃんは私の手を強引に掴み走り出した。

｢わっ！ちょ、ちょっと亜紀ちゃん！なんなのーー！｣