君ニ恋シテル
「優奈も早く座りなよ」

「う、うん…」

あの子の様子を伺いながら、ゆっくりと亜紀ちゃんの隣に腰をおろす。

はぁー…。
なんでこんなにビクビクするんだろう。

目の前に座るあの子に視線を向けると、目が合った。

うっ…!なんか、怖い…。
とりあえず、私はニコッと笑顔を作る。

が、上手く笑えず…。
ひきつり笑い。


「…ふんっ。」

あの子は鼻息をつくと、コーヒーを一口飲んだ。

ほっ…。
視線がそれ、なんとなく安堵する。


「Boy★2のコンサート楽しかったですね!私達隣にいたんですけど、わかりますか?」

私の横で亜紀ちゃんはニコニコしてあの子に話しかける。


「…ええ、もちろん」

落ち着いた声であの子は答えた。
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