君ニ恋シテル
「ブランドなんだぁ。ふりふりとかレースがいっぱいついてて、可愛い服だよね」

私がそう言うと、百合香ちゃんはさらに鼻息を荒くした。


「でしょ?だから洋服はいつもDream dollのお店で買っているわ」


「ブランドってことは…お値段もけっこうするんじゃ…」

亜紀ちゃんが百合香ちゃんの服をジッと見つめながら言う。


「大したことないわよ。これは…そうね、確か10万くらいだったかしら」

じゅ、10万!?
さらっと答える百合香ちゃんに、私と亜紀ちゃんは顔を見合せ驚いた。

さすが、セレブ…。


「ちなみにこの眼鏡もDream dollよ」

「「へぇー…」」

揃って間抜けな声を出す私と亜紀ちゃん。

あまりにも庶民の私達とのギャップがありすぎる。

凄いなぁ…。
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