君ニ恋シテル
カランカラン
「誰か来たのかな…?」
入り口のほうから扉が開く音が聞こえ、私は静かに呟く。
「ここってお客来ることあるんだぁ」
「渡辺さん、当たり前でしょ。ここはファミレスよ」
「そうだけどさぁ」
亜紀ちゃんと百合香ちゃんがそんな会話をしていると、さっき入ってきたお客らしき人の声が…。
「腹減ったぁー」
「さっきもいっぱい食べてたじゃん」
………………。
私達3人は顔を見合せた。
いやいや、まさか…。
「…はっ!」
目の前に座る百合香ちゃんの表情が急に変わった。