君ニ恋シテル
「…そうだ。ピックも貰えて…凄く嬉しかったよ」

…言えた。

やっぱり、ちゃんとお礼言いたかったから…。改めて今言えてよかった。

てっちゃんから直接手渡しで貰ったピック。大切な宝物。


「喜んでもらえてよかった。優奈ちゃんにあげたいなって思ったから」

その言葉が嬉しすぎて、顔から火が出そうになった。

交わす言葉の一言一言が、幸せすぎるよ…。ボーッとなっちゃう。


「優奈ちゃんとまたこうやって話せて嬉しいよ」

「えっ…?」

「ゆっくり話したいなってずっと思ってて…aquablueのコンサートの時はほとんど話せなかったし」

真っ直ぐな瞳に見つめられ、私は今にも倒れてしまいそうだった。

話したいと思ってくれてたの…?

そんな嬉しいことって…。

言葉が見つからず、真っ赤になったまま、思わず黙りこんでしまう。


「優奈ちゃん」

優しい笑顔で、てっちゃんは私の名前を呼んだ。


そして…
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