君ニ恋シテル
「よかったら…連絡先交換しない?」


………………。


今、なんて言った?
じっと私の答えを待つてっちゃん。


「ダメ…かな?」

黙りこむ私を見て、てっちゃんが少し不安げな表情を浮かべ呟く。

連絡先って…言った?


「ダッ、ダメじゃないよ!!
むしろ喜んで!!!
交換しよう!!!」

私は慌てて返事をする。

あっ…思わず大きな声を出してしまった。

気付いたらみんなの視線が釘付けに。

百合香ちゃんもいつの間にか戻って来ていて、棒立ちのまま私のことを黙って見つめていた。


「徹平、ぬけがけー!
こそこそ二人だけで連絡先交換しようとしてー、全部聞こえてるし!」

逞くんが笑って、てっちゃんに言う。


「ゆうにゃん!!!
ぬけがけは許さないわ!!」

一際大きな声で百合香ちゃんが叫んだ。



「あはは!よしっ!
みんなで交換しようぜー!」

逞くんがそう言うと、全員で連絡先の交換が始まった。
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