君ニ恋シテル
「さて…私達も帰ろっか」
亜紀ちゃんの言葉を合図に、私達はゆっくりと歩き出した。
歩きながら私は、てっちゃんと交わした会話を思い出していた。
何もかもが夢のよう…。
「ゆうにゃん、あなた熱でもあるの?フラフラしてるけど…」
「えっ!そんなことないよ!
大丈夫!」
「あはは!徹平の力は凄いねー」
亜紀ちゃんが楽しそうに笑う。
もうっ…。
亜紀ちゃん笑いすぎ。
でもほんとに…この胸の高鳴りはてっちゃんのせいだよ。
今までで一番嬉しくて、あったかいドキドキ。
こんな素敵な想いになれるなんて…。
亜紀ちゃんの言う通り。
最高のスペシャルデーになった。
ふわふわした気持ちのまま、私は帰り道を歩き続けた。