君ニ恋シテル
「俺…亜紀のこと好きすぎてヤバイ」

抱き締めながら、俺がそう言うと、

「知ってる…」

亜紀は含み笑いで余裕の返答。


なんだよ…俺ばっかりがいっぱい好きみたいじゃん。


俺が少しムッとしていると…

「洋祐のヤキモチ妬きなところ…大好きだよ」

俺の顔を見上げ、亜紀が笑顔で言った。


………。

ダメだ…やっぱり俺のほうが亜紀のこと、悔しいくらい好きだ…。

俺はまた、亜紀の唇に何度も何度もキスをした。



そして…俺達はまた仲良く手を繋いで歩きだす。


「もう…洋祐、今日はキスしすぎ」

「いいじゃん、人も全くいないし真っ暗だし」

「そうだけどぉー…」

頬を赤く染め、耳まで真っ赤になった亜紀が…凄く可愛い。


「可愛い」

「なっ、なに急に!」

「そんなにキスよかった?
もっとしちゃう?」

「違っ!…バカっ!」

照れてる姿が可愛くて、ついからかってしまった。


亜紀の小さな手をぎゅっと握ると、亜紀もぎゅっと握り返してくれた。


「亜紀、好きだよ」

「私も」

俺達は顔を見合せ、笑い合う。
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