君ニ恋シテル
◇◇◇
「んー…なんか違うなぁ」
優奈は部屋で一人、徹平へ送るメールで頭を悩ませていた。
メールを打ち初めてから、もうどれくらいの時間が経ったかもわからない。
これでいいかな…?
いいよね、あんま長くても微妙だし…。
今日はありがとう、そんな感じの短いメール。
メールの文章を何度も何度も読み返す。
よしっ…あとは送信するだけ。
「っ…」
いざ送るとなると、緊張して中々送信ボタンが押せない。
ベッドに寝そべり、数分間悩んだ。
そして…やっと覚悟を決め、
「…えいっ!」
押した!押しちゃったよー!
携帯に送信完了の文字が映る。
「はぁー…」
思わずため息がもれた。
メールを送るのにどれだけドキドキして、どれだけの時間がかかっただろう。
ふと時計を見る。
あっ、どうしよう…。
もう寝てるかもしれないよね。
こんな時間に送っちゃって迷惑だったかも…。
落ち着かず部屋の中をウロウロ。