君ニ恋シテル
誰かが楽屋の扉をノックした。


「どうぞ」

浩ちゃんが答えると、扉がゆっくりと開く。


「野田沙弓です。今日はよろしくお願いします」

扉の向こうから入ってきたのは沙弓ちゃんだった。


「あっ!さっ…うぐっ」

思わずいつも通りに声をかけそうになり、慌てて口を手で塞ぐ逞。

そんな逞を見て、沙弓ちゃんは笑いを堪えてるように見えた。
< 385 / 679 >

この作品をシェア

pagetop