君ニ恋シテル
でも、てっちゃんも実は西村陽花のことを好きだったらどうしよう。

今日の番組でも笑顔で楽しそうに話してたし…。


って、今はそんなことを考えてる場合じゃない!

私は携帯に手を伸ばした。

てっちゃんにメールしよう。

大丈夫かな…。



不安をよそに、返事はすぐに返ってきた。

メールに書かれていた『大丈夫』という文字に、とりあえずは一安心。


はぁー…。

私はもう一度、パソコンに映る西村陽花のブログを見つめた。


ズキズキと勝手に胸が痛む。


私なんて、西村陽花のライバルにすらなれないよ…。

敵うわけがない。



私は重い気分のまま、ゆっくりとパソコンを閉じた。
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