君ニ恋シテル
◇◇◇
「はぁー、ビックリした」
まだドキドキしてる…。
まさかてっちゃんから電話がかかってくるなんて思ってもいなかったから…。
私は携帯の着信履歴の画面を数秒見つめると、携帯をギュッと抱きしめた。
ヤバイ…嬉しくてたまらないよ。
てっちゃんと初電話。
ほんの数分の時間だったけど、凄く幸せだった。
声を聞いただけで、何度も胸がキュンとなった。
私、ちゃんと話せてたかな?
かなり緊張してたから…不安。
もう…大好き過ぎてどうしたらいいのかわからないよ。
今てっちゃんは地方にいるんだよね。
離れた場所にいると思うと、切なさで胸がギュッとなる。
できることなら、いつも近くに感じていたい。
私はベランダへ出て夜空を見上げた。
私もてっちゃんも、同じ空の下にいるんだよね。
空は繋がってる。
そう思うと、ほんの少しだけど近くに感じられた。
早くまたてっちゃんに会いたいな。
次会えるのはいつだろう?
甘さと切なさ、両方の想いを抱きながら、私は夜空をジッと見つめていた。