君ニ恋シテル
「何々?運動会の話?あれは面白かった!観覧行ってみたかったよねー」

「俺も観た観た!」

急に振り向き、亜紀ちゃんと洋祐くんが話に入ってきた。


「俺、超活躍したなぁ」

「普通自分で言う?」

と、逞くんと沙弓ちゃんも運動会の話をし出す。


逞くんもてっちゃんも沙弓ちゃんも、みんな凄く良い笑顔だったなぁ…。

録画してあるし、また後でゆっくり観よう。

思わずふふっと笑うと、その瞬間てっちゃんと目が合ってしまい、ぽっと頬が熱くなる。

誤魔化すように照れ笑いを浮かべ、すぐに視線をそらした。

恥ずかしい…。


「優奈ちゃん」

名前を呼ばれ、胸がドキンと弾む。

一度そらした視線を、ドキドキしながらまた元に戻す。


「メール、ありがとうね。嬉しかったよ」

「……ううん!全然そんな…」

わぁ…どうしよう。
嬉しい…。


真夏の大運動会の日、私はてっちゃんにメールを送っていた。

始まる前は応援、終わった後はお疲れ様と番組の感想を。


どうしようかって迷ったけど、勇気を出して送って良かったな…。
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