君ニ恋シテル
てっちゃんは私が可愛いと言ったリボンのヘアゴムを手に取り、それを私の頭に合わせるように近づけた。

てっちゃんの指が髪に軽く触れ、肩が小さくビクンとなる。


「…っ」

地面に足が張り付いたように、体が硬直して動けない。


てっちゃんの指が…私の髪に触れてる…。

それに…距離が近いよ。

すぐ目の前に、てっちゃんの顔がある。

胸の鼓動が一気に加速し、煩いくらいドキドキいってる。


「…うん、よく似合ってる」

そう言って、優しく笑うてっちゃん。


「あっ、ありがと…」

絞り出すように、やっとの思いで私は言葉を発した。

もうダメ…無理!
近すぎだよ…。
早く離れなきゃ、倒れちゃう…。


そう思った直後…
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